最近ときどき目にする、ペットと通勤が可能な会社を調査!
ペット通勤がもたらすメリット・デメリットに注目して、ペット通勤のルールの違いなどを他社比較してみました。また、動物が介在する場合としない場合のメンタルヘルスの比較について調べてみました。
障がい者グループホームを運営する「株式会社アニスピホールディングス」の事例
アニスピホールディングスはこんな会社
アニスピホールディングスは、コンサルティング&フランチャイズによる社会問題の解決を行う会社です。
オリジナリティと収益性があり、社会性を兼ね備え、さらに「再現可能である」ビジネスモデルを広めていくことで、たくさんの企業が福祉事業に進出し、事業を展開していくことで結果的に社会も課題の解決が加速していきます。
現在、障害者グループホーム「わおん」「にゃおん」では、レベニューシェア方式による参画を募集しているほか、生活介護「ワーカウト」、訪問看護「ファミリーナース」、日中支援型障害者グループホーム「ビーハック」、放課後等デイサービス「ジュガール」では、フランチャイズ方式による加盟募集を行っています。
ペット通勤をはじめたきっかけは?
アニスピ社代表の藤田英明氏が、幼い頃から大の動物好き・・・というのが一番の理由のようです。
自身でも、保護犬を8頭、保護猫を6頭、保護フェレットを1頭、保護鳥を86羽飼育する、大の動物好き。しかし藤田氏の起業当時(20代)は福祉の現場はもとより、「犬や猫を家の中で飼うこと」が主流ではなく、衛生問題が大きな障壁でした。
現在の会社を設立したころ(40代)、ペットを家の中で飼うことも主流となり、福祉の現場にも徐々にペットが認められるようになってきました。その際に、事業所だけでなく、本社でも自身のペットとの通勤を認めたため、ペット通勤を認める会社となったとのこと。
社員90名にアンケートを実施。
有効回答 69人中47人がペット飼育中19人がペットと通勤したことがあると回答
通勤時間も併せると10時間以上お留守番になりますが、一緒に通勤できることで余計な心配をしなくて済むようになりました。前職でお留守番をさせていた時は基本ケージのため運動不足で体重が増えましたが、社内で自由に動けるのでお散歩+αの運動になり、体重も落ち着いています。もともと繁殖犬で繁殖場での5年間、ほぼ放置だったため、人が苦手でしたが、社員が声かけするおかげで初対面の人にも慣れ、これも一緒に通勤できるメリットの一つだと思います!
公共交通機関で通勤をしており、動物が苦手な人やアレルギーの人もいることを考え、電車内ではできるだけ端のほうで立っています。またキャリーはこまめに掃除し、毛やにおいでほかの方に迷惑をかけないように配慮しています。
動物が歩いていたり、鳴き声が聞こえる環境は、とても不思議な感覚です!
突然の鳴き声に驚いてしまいますが、慣れることはないような気がします・・・。
仕事がひと段落したときに、動物と触れ合うのが日々の楽しみです。仕事も頑張ろうと思います。
難しい会議の時に動物が近くにいると、場の雰囲気が柔らかくなり話しやすくなるので、動物の力はすごいなと思っています。
ペット通勤の効果は?
利用者さんの目線でいくと、コミュニケーションのきっかけになっている点が挙げられます。
以前BBQを複数棟の利用者さんが集まって行った際に、ペットを通じて「その犬何の犬種?」「いい動物病院がここにあってね…」等、利用者さんの会話のきっかけになっていました。
また、今までゲームばかりでひきこもり気味だった利用者さんが、ペットがいることで部屋から出てきて、最終的には、日中活動に通えるまでになった利用者さんもいました。
職員の方での効果ですと、ペット通勤が可能という部分で求人に応募してくれたり、部署間の交流のきっかけになったりする点が挙げられます。また、社名から、動物好きな職員が多く、業務の合間でのリラックスにも効果的で、ストレス緩和の手助けをしてくれます。
企業名 :株式会社アニスピホールディングス 代表者 :代表取締役会長 藤田 英明 代表取締役社長 桝本 幸典 本社所在地 :東京都千代田区九段南3-1-1久保寺ビルディング3階 設立 :2016年8月5日 資本金 :5,300万円 従業員数 :353名(正社員133名、パート220名 R5.2現在) ホームページ :https://anispi.co.jp/