福祉事業のキャラクター事情について!

福祉事業にも様々な場面で役立つ、イメージキャラクターがいることはご存じでしょうか?福祉というと、少し堅いイメージがあるかと思いますが、かわいらしいイメージキャラクターがたくさんいます!
それぞれ意味を込められて、活躍しているキャラクターたちにスポットを当てて、今回は調査してみました。

イメージキャラクター(マスコット)とは

マスコットとは、アート・イラストレーション・商標・ロゴマーク等に使われる「キャラクター」のことです。イベントや企業・団体の広告塔となる商業的あるいはエンターテイメント的な使われ方をしているものが多いです。キャラクターは「象徴的に人の意識を吸引する」という役目を持ち、8つの種類に分類することができます。

イメージキャラクターの種類

イメージキャラクター(マスコット)の歴史

国民体育大会

1946年に開催された国民体育大会では、マスコットと呼ばれるキャラクターは存在しませんでした。1983年の群馬あかぎ国体で初めて「ぐんまちゃん」と呼ばれるキャラクターが登場し、その後、国民体育大会では、毎年その会の盛り上げ役として「体育」とその県を象徴するような「生き物・特産物」を合体させたような、誰からも好印象を受けるキャラクターを制作してきました。

主な使用方法としては、着ぐるみとしてお客さんを出迎えたり、オリジナルグッズとして販売されていたりと、地方のイメージアップと来場者増加を促進するものでした。

また、国民体育大会のキャラクターは、その後、その開催県のマスコットとなることが多いです。

左から、ぐんまちゃん・すだちくん・くろしおくん・ふじっぴー

FIFAワールドカップ

1966年にイングランドで開催されたワールドカップでは、ワールドカップウィリーというキャラクターが登場しています。ワールドカップは、ワールドカップが開催された当初からマスコットが存在していることから、イベントでのマスコット元祖は、このワールドカップと言えるでしょう。

※参照:キャラクターと日本人 塚本絢子 2007年

企業キャラクター

商品や物にキャラクターを付ける理由

キャラクター戦略概要
①認知効果広告(表現)にキャラクターを使用したり、アニメ、子供番組の提供等、キャラクターの認知度を利用して、自社の商品の認知を高める。
②販売効果キャラクターブランド(キャラクターのついたブランド商品)の開発により、特定の商品カテゴリーや特定ターゲットでの売上拡大をはかる。
③販売促進効果プレミアムキャンペーンやキャラクターイベント等により、キャラクターの価値を利用して新製品販売や既存商品拡販のための一時的な推進力とする。
④イメージアップ効果広告(表現)にキャラクターを使用したり、アニメ、子供番組の提供等により、既にキャラクターが持っている良いイメージを商品に付与する。
⑤ターゲットコミュニケーション効果広告(表現)にキャラクターを使用したり、アニメ、子供番組の提供等、コミュニケーション戦略によってターゲットの変更や絞り込みをはかる。

商品や物にキャラクターを付ける理由としては、下記のような理由があげられます。

  • そのものを全く別ものに付加することで、付加される側の悪いイメージ払拭や、イメージ付けになる
  • 「感情を含んだイメージの伝達力」が強く、伝えたいことが分かりやすい
  • 人々にすでに認知され、愛されているキャラクターであれば、同等の効果が得られる
  • キャラクターは受け手にとって、大きな意識的導入となる
各企業のイメージキャラクター

※参照:キャラクターと日本人 塚本絢子 2007年

社会福祉協議会のイメージキャラクター

社会福祉法人一宮市社会福祉協議会

名前:いちぴょん
出身地:愛知県一宮市
誕生日:2017年10月15日(※決定日)
好きなこと:ボランティア

ウサギにそっくりな福祉の妖精。一宮市にあふれる60年分の優しい気持ちが集まって生まれた。大きな耳で地域の人たちの声をしっかりキャッチし、困っている人や泣いている人を見つけると優しく寄り添います。

社会福祉法人岐阜県社会福祉協議会

名前:ともにん
出身地:岐阜県
誕生日:10月2日
好きな食物:甘い物(特にイチゴのショートケーキ)

熱いハートの甘えん坊。岐阜の温泉巡り。手に持つクローバーを振ってみんなをハッピーにします。古来より岐阜県の清流に生育し、長寿の代名詞としても知られる「オオサンショウウオ」をモチーフとし、地域に密着した息の長い福祉の実現を表しています。

社会福祉法人松阪市社会福祉協議会

名前:橙牛士 福(とうぎゅうし ふく)
愛称:ふっきー
出身地:三重県松阪市
誕生日:あなたと初めて出会った日
好きな食物:橙・みかん・オレンジ・下記・牛コマ

正義感が強くいい意味でおせっかい
運動音痴だが、フットワークは軽い
おしゃべりは苦手。話を聞くことが好き
地域、人、橙色を愛している

特定非営利活動法人いきいき福祉ネットワークセンター

名前:コッコジさん®
出身地:東京都目黒区
誕生日:2014年
お仕事:忘れやすい・感情がうまくコントロールできない・集中しにくい・疲れやすい…。そんな、あまり知られていない「高次脳機能障害」をたくさんの人たちに発信していく

高次脳機能とは、人間ならではの高度な脳の働き。知識・記憶や言語を関連づけて理解する「認知」「記憶」「行動・遂行」などの能力。

高次脳機能に障害が出ている状態を高次脳機能障害と言います。損傷部位により、様々な症状が複数現れる場合があります。外見ではわかりにくく、周囲の理解を得られにくいです。

埼玉県立特別支援学校塙保己一学園

名前:つえぽん
出身地:埼玉県川越市
誕生日:2014年
お仕事:視覚障害者の歩行の安全を守るために誕生しました!点字ブロック啓発キャンペーンがあれば、全国どこまでも会いに行くことが、お仕事です。

点字ブロックの上に自転車が置かれていることを目にすることが多く、そのため視覚障害者の歩行が困難だと感じた塙保己一学園のPTAが中心となり、点字ブロック啓発キャンペーンのイメージキャラクターとして誕生しました。

仙台市市役所 健康福祉局障害企画課

名前:ココロン
出身地:宮城県仙台市
誕生日:不明
好きな食物:マカロン
特徴:頭のアンテナは「困りごと」を見つけるためのもの。性格は、好奇心旺盛で人と話すことが好きです。
お仕事:障害に対するみんなの理解が進み、障害福祉サービス事業所を知っていただくことを目的とした取り組みをしています。       

株式会社アニスピホールディングス

名前   :福助(ふくすけ)
出身地  :東京都千代田区(※本社住所)
誕生日  :2018年6月1日(※名称決定日)
特徴   :人を”助け”人に”福”をもたらす犬パグ

株式会社アニスピホールディングスの理念は、「人間福祉と動物福祉の追究」です。そんなアニスピが展開する、ペット共生型障がい者グループホームのイメージキャラクター。代表取締役社長の藤田がデザインした、パグをモチーフにしたキャラクターです。

社会福祉法人長生会

名前   :亀蔵くん
出身地  :福岡県小郡市三沢字花聳883-1
誕生日  :6月1日
推定年齢 :1万歳!!
特徴   :「亀の甲羅型ヘルメット」「松の錫杖」「お助けエプロン」

地域でお困りの高齢者の皆様をお助けすべく、走り回っています。松の錫杖では、人助けの道中の様々な障害を跳ね除けています。お助けエプロンは高齢者の皆様をお助けする重要なアイテムで、いつ何時、お助けができるうように身にまとっています。

社会福祉法人神奈川県社会福祉事業団屛風ヶ浦保育園

名前   :ウーラ
出身地  :神奈川県横浜市(※本社住所)
誕生日  :不明
好きな食物:緑色の野菜。不足すると頭の葉っぱが枯れて病気になってしまう

特徴:子供たちの元気な笑い声が大好きで遠くにいても聞こえるように大きく発達した耳が特徴。背中には羽が生えているが飛べない。葉っぱに乗っているのはテントウ虫のテンテン。一緒に遊ぶわけではないけれどいつもウーラの近くにいる。

イメージキャラクターがもたらす効果

日本人がキャラクターに求めるもの

癒し

ストレスの多い現代社会では、キャラクターの存在は「癒し」の対象として多くの人に受け入れられています。バンダイキャラクター研究所の2000年調査(「キャラクターに癒しを求める現代人」意識調査)に、「キャラクター」と「癒し」意識の関係を調べた結果が下記の図です。(Y軸=%)

上位に「安らげる」「気分をリフレッシュできる」といった「癒し」につながるワードが並んでおり、これらは、7割近くの数字を出しています。本来であれば、家族や教師、友人に認められているはずの自分の存在が希薄となり、感情を持たないキャラクターに理解してもらえればそれでいいという「癒し」の効果を求めていることは、事実といえるでしょう。

日本人には、丸いデザインであまり自己主張しないキャラクターが人気があります。「キティちゃん」「たれぱんだ」「アフロ犬」のように表情がないキャラクターが人気があるのは、自分の感情や考えをそのまま投影でき、自分の姿を忠実に映し出してくれる「無表情」が「かわいさ」になるためです。

「癒し」は、ブームではなく、キャラクターの概念そのものとなってきており、消費者はどんな癒しキャラクターが今の自分に必要なのか、どのキャラクターが一番ぴったりくるのか選択しているのです。

コミュニケーション

マスコットや商品についているキャラクターは多様で、かわいさと滑稽さ、友好的かつスマイルの感情を表現しているというのが特徴の一つです。受け手に親近感を持たせるキャラクターはそのものが人同士のつながりを広げる橋渡しとなっています。

キャラクターを身に着けていることは、その人の好みや性格の一部の把握にもつながりますし、それがきっかけとなり、他人同士だった人との会話や交流のきっかけになることもあります。幅広い実生活の場面でいたるところに取り入れられているキャラクターは、感情や情緒にリンクした表現がなされており、視覚を介してイメージを伝えることのできるコミュニケーションメディアの役割を果たしていると言えます。

※参照:キャラクターと日本人 塚本絢子 2007年

本資料は、弊社が独自でリサーチしたものであり、 裏どりはおこなっておりません。あらかじめご了承ください。